頬や口元のたるみが進むと、いわゆる「ブルドッグ顔」と呼ばれる印象になり、ほうれい線も目立ちやすくなります。加齢だけでなく、日常生活の習慣が原因となることもあります。今回は、皮膚科専門医の慶田朋子先生に、ブルドッグ顔の原因と予防・改善方法を教えていただきました。
「ブルドッグ顔」の主な原因
ブルドッグ顔の根本原因は、頬や口元のたるみです。たるみは皮膚、脂肪組織、靭帯、筋肉、骨などの顔の各層が加齢や外的要因により変化することで進行します。
まず、皮膚の真皮層ではコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが加齢や紫外線の影響で分解・変性し、肌の弾力が失われます。これにより、特に動かすことが多い目や口の周りからシワやたるみが生じやすくなります。
真皮の下の脂肪組織も、支える靭帯が伸びることで下垂し、脂肪量が減ると顔全体がしぼんでたるみが強調されます。さらに、その下層のSMAS筋腱膜がゆるむと、たるみはより目立つようになります。
加えて顔面骨の加齢による萎縮もブルドッグ顔の原因になります。額やこめかみ、頬中央、あご周りの骨が小さくなると、ほうれい線が落ち込み、口元がゆるみや二重あごになることもあります。
日常生活でできる予防法
たるみは予防が大切です。慶田先生によると、以下のような習慣を意識することが効果的です。
酸化・糖化ストレスの軽減:紫外線やブルーライト、喫煙、糖質・脂肪の多い食生活はたるみの原因になるため、できるだけ控えましょう。
肌への物理的刺激を避ける:強くこすったり伸ばしたりするマッサージはNG。指圧のように垂直に優しく押す程度であれば血流やリンパの流れを促進できます。
適正な体脂肪の維持:過剰な脂肪は肌のたるみを早めますが、急激な減量もたるみを悪化させます。適度な脂肪量を保ちましょう。
姿勢の改善と運動習慣:スマホ首のように首が前に出る姿勢は、口元をゆるませた状態を作り出し、たるみを進行させます。姿勢を意識し、筋肉量を減らさない運動習慣も予防につながります。
すでにたるみが気になる場合の改善法
たるんだ肌はマッサージやスキンケアだけでは改善が難しいことがあります。専門的な美容医療でのアプローチが近道です。
照射系治療: 肌の真皮層にアプローチしコラーゲン生成を促す「ソフウェーブ」 皮膚から脂肪まで立体的に引き締める「サーマクールFLX」 SMAS層や靭帯にアプローチしてリフトアップするHIFU「ウルセラ」
注入系治療: 頬骨下や口角下のへこみには、ヒアルロン酸注入でボリュームを補い、靭帯をサポートする「True Lift法」があります。
糸リフト: 皮膚のたるみを熱で縮め、ボリュームロスを補充した後に行うのが効果的です。糸リフト単体で無理に引き上げると逆に不自然なたるみやへこみが生じる場合があるため、注意が必要です。
施術の効果を最大化するためには、複数のマシンが揃ったクリニックで、注入指導医クラスの医師、皮膚科専門医または形成外科専門医がいることを確認することが重要です。
まとめ
ブルドッグ顔は加齢や生活習慣の影響で進行しますが、日常生活での予防や美容医療を組み合わせることで改善・予防が可能です。紫外線や喫煙、姿勢、食生活に気をつけるとともに、たるみが進んで気になる場合は専門医に相談することが近道です。
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