38歳のロッテ・美馬学投手が今季限りでの現役引退を決意したことが8日、明らかになった。球団は美馬の意向を尊重し、既に受諾。9日に引退が発表される見込みだ。楽天時代の2013年には巨人との日本シリーズで2勝を挙げ、球団初の日本一に貢献。同シリーズでMVPに選ばれた右腕が、ユニフォームを脱ぐことになる。
美馬は19日に39歳の誕生日を迎える前に、今シーズン限りでの現役引退を決断した。2020年に楽天からフリーエージェント(FA)権を行使してロッテに移籍。同年と22年には10勝を挙げたが、23年は3勝9敗と苦戦し、昨シーズンは勝利なし。今季は1軍での登板機会がなかった。
美馬の野球人生は波乱万丈だった。茨城・藤代高校3年夏に右肘の靱帯再建手術を受け、中大2年春には右肘を疲労骨折して骨移植手術を受けた。4年春にも右肘の疲労骨折を経験し、プロ入り後の12年オフには更に2本のボルトを埋める手術を行った。
美馬は中大から東京ガスを経て11年に楽天入団。星野仙一監督のアドバイスで、12年に先発投手に転向し、8勝を挙げて頭角を現した。13年には6勝を挙げ、球団初のリーグ優勝に貢献。日本シリーズでは巨人と対戦し、2勝を挙げてMVPに選出された。
楽天時代には、11年3月の東日本大震災の復興支援に尽力。FA移籍を決断する際には、「東北の方々が苦しい状況で応援してくれたファンに別れを告げるのは心苦しい」と語っていた。
ロッテに移籍後も、美馬はチームメートやファンから愛された存在だった。通算成績は266試合に登板して80勝88敗、防御率3.94。球団は美馬の引退試合を計画中であり、逆境を乗り越えた彼の姿は忘れられないだろう。
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